かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
藤也兄ぃとも仲良くなれて、
私の口から、自分が彼氏だって事を、
徹ちゃんの前で言わせて、すっきりしたのか、
陸くんはしばらくすると笑顔で私に言った。
「じゃぁ、俺合宿戻るから!」
「うん、頑張ってね!」
「あとさ…14日。昼間には戻らせてもらえる事にしたから…」
「え?」
「一緒に花火行こうね!」
優しく笑って、私の頭を撫でてくれる。
あ…覚えててくれてたんだ…
私が花火行きたいって言ってたのを…
それで予定…早めて帰ってきてくれるんだ…
ちゃんと見ててくれてる。
ちゃんとわかっててくれてる。
「陸くん、ありがとぉ!」
思わず抱きついたら、
優しいキスが降りてきた。
「浴衣…楽しみにしてんね!」
いたずらに笑うその笑顔が…いつも私をドキドキさせる。
やっぱり…陸くんは最高。
この人じゃないと…私、きっと満たされない。