かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~


「桃香が心配してたからさ、ただの同僚だって安心させたくて!」

「あ、そっか。はるかさん、わざわざすいません。巻き込んじゃって…」

「いえ、安心して頂ければ、私はそれで…」


可愛らしい笑顔。

でもどこか悲しみが混じってる…。



健吾は何考えてるの?

彼女を傷つけるってわかってるはずなのに…。



「じゃ、はるかはもう帰っていいぞ!」

「え?」

「もうここからは俺達の時間。愛し合う時間だから!」

「あ、そうですよね…気が利かなくてごめんなさい…」



今にも泣きそうな顔して、

「おじゃましました!」

そう言い残して、飛び出していった彼女。

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