かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
桃香は、お父さんと俺が似てるって言うけど、
俺なんてまだまだ子供で、全然ダメだと思う。
お父さんが助けてくれた時、俺…本当に助かったもん。
だから、こうして、俺は桃香の家に居る訳だし…
「陸くん、大したものないけど、これでも食べて!」
花火会場とは全然違う優しいお母さんの笑顔。
「ありがとうございます!いただきます!」
こんな穏やかな時間も、桃香のお父さんのおかげ…
すごい人だって思ったし、
俺ももっともっと近づきたい。
尊敬出来る人に出逢えて、
しかもその尊敬する人が、
いつか自分のお義父さんになるかも知れないなんて、
俺は幸せだなって思う。