かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
更衣室を出ると、
ん?陸くん…いない?
「えぇーいいじゃないですか~!一緒に泳ぎましょうよぉ!」
えらいナイスバディな若い子が、
陸くんの腕つかんでなんか誘ってる…
「すいません。俺、彼女と来てるんで困ります!」
「えーいいじゃないですかーちょっとだけでもー」
陸くんはハッキリ断ってるのに…なんかしつこい子…
「陸くん!」
私が呼んだら、
陸くんは、彼女の腕をスッと離して、
「大切な彼女が来たんで失礼します!」
そう笑顔でかわして、私のところに駆けて来てくれた。
「逆ナン?モテるねー…」
「桃香、怒らないでよ…俺ちゃんと断ってたじゃん」
「…陸くん…すごいモテるから心配になる…」
「…それを言うならこっちだよ…桃香だってモテるじゃん」
陸くんまで拗ねた口調になって、
どっちがモテるって、なんか違う事でもめてしまった。