かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
怪訝そうな顔の健吾。
「何?何で拒否?お前…まさか…」
「え?」
「今日会った男とやったのか?」
「はぁ?なっ…何言ってんの!?」
「だって、拒否るなんておかしいだろう!」
健吾の言葉に、自分は浮気してたくせに…
そう思ってカッとなって頭に血が上った。
「バカにするのもいい加減にして!私は、私は健吾だけよ!」
今までは、健吾だけを見てきた。
健吾だけを愛し続けてきた。
だから出た言葉だった。
ずっとずっと健吾だけを見てたのにって…
私のその剣幕と言葉を聞いて、
健吾は嬉しそうな顔をして、
また私にキスをした。
「可愛いやつ。」