かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
「そんなに心配?そんなにあの子がいいの?私じゃダメ?」
青ざめてる俺にそんな事を言ってくる先生。
「先生、いい加減にして!俺は桃香じゃないとダメ!やっと手に入れたんだ!
先生には、奥ちゃんが居るじゃん!何で他に逃げようとすんの?昔からそうだ!」
「……だって…またあの人最近…様子が変で…」
泣きそうになる先生…
結局、先生が本気で愛してるのはずっとずっと変わらず奥ちゃんなのに…
「…俺は奥ちゃんの代わりでしょ?でも俺は、昔みたいに優しく出来ない。あの頃とは違う。
俺には今大切な人がいて、守りたいのも、優しくしたいのも、今の俺には桃香だけだから!
俺は先生を救ってあげる事も、受け止めてあげる事も出来ないよ。無理なんだ!ごめん」
俺の言葉を聞いて、先生はもっと悲しみの表情を浮かべて言った。
「……あの人もいないし…彼女…あの人の家にいるんじゃない?
でももう手遅れかも知れないけどね…きっと…今頃は…2人で…」
考えたくない事。
先生の言葉に、頭が真っ白になった。