かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
突然の不幸
土曜日。
携帯の着信音で目が覚めた。
陸くんの着信音じゃないな…
友達専用の着信音…
寝ぼけた声で、電話に出ると、
綾ちゃんだった。
「…桃ちゃーん…」
泣いてる声…
「どうしたの?綾ちゃん…」
「私…もうダメ…」
電話で簡単に聞いた話だと、
誠くんと喧嘩して、
誠くんが別れるって言って、家を飛び出したとかで…
ずっと泣いてる綾ちゃんが心配で、
私は綾ちゃんのお家に行く事にしたんだ。
「すぐ行くから、待ってて!」
そう電話を切って、
慌てて準備をして、家を出た。