かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
ある日、健吾が体調を崩した。
「健吾?今日休む?」
「うん…会社にはあとで電話する…マジ怠い…」
辛そうに顔を歪める健吾。
「わかった。お薬飲んで、ちゃんと寝ててね」
「うん…桃…早く帰ってきてな…」
「うん、わかった。おかゆ作ってあるから、お昼ちゃんと食べてね」
「うん…」
健吾が熱を出すなんてめずらしくて、
本当ならずっと側に居たかったんだけどね。
今日は、月末で忙しい日でそうはいかなかったの。
夜も早く帰りたかったけど、
後輩のミスで効率が悪くなって、
みんなで頑張って片付けてたから…
1人で先に帰る訳にもいかなかった。
結局、家に着いたのは、
もう夜の11時…