かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
「陸くん…本当にごめんね。すごく心配…かけちゃったよね」
「…本当だよ…。桃香がいなくなったらって…俺…すっげー怖かったんだから…」
「…ん。ごめんなさい」
「でも…でも本当に良かった。桃香が目覚めてくれて…」
陸くん…ずっとついててくれたんだよね。
私は3日も目を覚まさなくて、
その間、ずっと傍に居てくれた陸くん。
なんかちょっと痩せちゃったその顔が、
疲れが出てるのがわかるんだけど、
でもその表情がすごく優しくて、
もっともっと好きになったよ。
事故に遭った時、
最後に浮かんだのは陸くんの顔だった。
夢の中で、私が探してるのは陸くんで、
私を呼んでくれる声も陸くんだった。
陸くんは…私の全てなんだなぁってつくづく思ったよ。
離れたくない。
離したくない。
もっともっと傍に居たいよ。
それが…私の気持ち。