かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
家に着くと、お茶を出してくれるお母さん。
「ありがとうございます」
お父さんが俺の真正面に座って、
その隣に、お母さんが腰掛ける。
お兄さんはサイドにある小さなソファに座る。
「で、陸くんの話ってのは…?桃香の事だね?」
「はい…。あの……ぼ、僕と桃香さんの結婚を認めてもらえないでしょうか?」
勢いで言った。
「は?」
「結婚!?」
目を丸くするお母さんとお兄さん。
お父さんは、黙って俺を見つめてる。
「陸くん…結婚って、あなたまだ学生じゃない!?」
お母さんが慌てた感じでそう言う。
「はい。わかっています。でも…結婚したいんです!」
「したいんですって…生活設計も成り立ってないのに…結婚なんて…」
戸惑ったようなお母さんの顔。
お母さんが、戸惑うのは当たり前だ…