かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
「桃香を…任せたよ?」
「え?」
優しい笑顔を向けられて、驚いた。
もっと反対されるって覚悟してたから…
「ただね、陸くん…1つだけ条件がある」
お父さんは落ち着いた声でそう言った。
「条件ですか…?」
「本当はこの家に住んで欲しいと思っている」
お父さんの真剣な言葉。
そりゃ当り前だろう。
「でもね、新婚の2人の邪魔なことしようなんて野暮な事はしないよ。だからね…」
「はい」
「2人の新居を買う、その手続きとかさせてほしいんだ。」
「え?」
お父さんの言葉に驚いて、思わず聞き返してしまう。