かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~


「違うよ、彼女はそんな人じゃない。
それに、結婚の話はまだ彼女にしてない」

「お前、彼女の了承も得ずに、1人で突っ走ってるのか?」


父さんは、少しあっけんとられたように言う。



「突っ走ってるっていうより、
俺はやっぱりまだ未熟だから…
先に周りの了承を得ないとって…
彼女に言う時は、そういう不安をクリアにしてから、
ちゃんと気持ちを伝えたかったんだ」


黙る両親。


「…子供だって…思ってたのにな。
いつの間にか成長してんだなー」


父さんはフッと力が抜けたように笑う。



「父さん…」

「俺は同じ男だからさ、愛する人との結婚って、
男にとってどれだけの決心かわかるよ 
お前はこやって、周りからちゃんとしようとしてるのも、
それだけ彼女の事真剣って事だもんな」


「うん。彼女は本当に俺の全てだから…。
彼女じゃなかったらそんな気持ちになれなかった」

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