かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
「俺は、ずっと桃香が好きだった。電車の中で片思いで見つめてた頃から…ずっと」
「……」
陸くんの顔が真剣で…真っすぐ見つめられる視線に、ドキドキと鼓動が増す。
「あの日、初めてこの観覧車に桃香と乗った日も、初めて交わしたキスも、
それからいろんな事があって、でもそれ全部2人で乗り越えてきて…」
「うん…」
「今でも…いや…あの頃よりもずっとずっと、桃香を好きになってる。
好きなんて言葉じゃ足りないかな…愛してるんだ…桃香の事」
「私だって、そうだよ。あの頃よりもっともっと大好きになってて、誰よりも愛してるもん」
「桃香…俺は桃香じゃないとダメ。永遠の愛を…今ここで誓えるよ」
「陸くん…」
「桃香…結婚して?俺とずっと一緒にいてほしい」
「り…陸くん…?」
目の前に輝く宝石…
何を差し出されてるのか…理解するまでちょっとかかった…
永遠の輝き、永遠の愛の証…
それはキラキラと輝くダイヤモンド…
ポロポロと零れ落ちる涙…