かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~



「学生だから、給料3ヶ月分とはいかないけどさ…」

ニコッって笑う、優しい目をした陸くん。


「桃香、受け取ってくれる?」


「…うん。でも…本当に、私のでいいの?」



陸くんは、大きく頷いて、

「当たり前だろ!俺は、他の誰でもダメなんだ。桃香じゃないとダメなんだ」


桃香じゃないとダメなんだって言葉に、
嬉しくて、また涙が溢れた。



「桃香…俺と結婚してくれる?もう…待てないんだ。一分一秒でも、一緒にいたい」

「陸くん…嬉しいよ。…でも…」


陸くんの気持ちはすごい嬉しい。

でも…陸くんは…


「学生だから、当たり前だよな…桃香が心配する気持ちわかる」

「…私ね、陸くんの人生狂わせたくないの!私…待てるよ。焦ってない。
そりゃ結婚した気持ちはあるけど…でもちゃんと待ってられるから…」


「ありがとう…でも…桃香、もう俺が待てないんだ。桃香とずっと一緒にいたいんだ」


「でも…」


突然の言葉に…戸惑ってしまう。

< 530 / 596 >

この作品をシェア

pagetop