かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
「学生だから、給料3ヶ月分とはいかないけどさ…」
ニコッって笑う、優しい目をした陸くん。
「桃香、受け取ってくれる?」
「…うん。でも…本当に、私のでいいの?」
陸くんは、大きく頷いて、
「当たり前だろ!俺は、他の誰でもダメなんだ。桃香じゃないとダメなんだ」
桃香じゃないとダメなんだって言葉に、
嬉しくて、また涙が溢れた。
「桃香…俺と結婚してくれる?もう…待てないんだ。一分一秒でも、一緒にいたい」
「陸くん…嬉しいよ。…でも…」
陸くんの気持ちはすごい嬉しい。
でも…陸くんは…
「学生だから、当たり前だよな…桃香が心配する気持ちわかる」
「…私ね、陸くんの人生狂わせたくないの!私…待てるよ。焦ってない。
そりゃ結婚した気持ちはあるけど…でもちゃんと待ってられるから…」
「ありがとう…でも…桃香、もう俺が待てないんだ。桃香とずっと一緒にいたいんだ」
「でも…」
突然の言葉に…戸惑ってしまう。