かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
初恋
両家へのちゃんとした挨拶も済んで、
両家の顔合わせもきちんと済ませて、
式場も決めて、
日取りも決めて、
どんどん進んでいく、2人の結婚。
「桃香~。桃香側の出席者は?リスト決まった?」
「あ、うんと。メモにしたのがこの辺に…あっあった!」
「どれ?」
私のメモを見てた陸くん。
「望美さんに綾子さんに、あ…幼馴染さんも呼ぶんだ?」
「うん。徹ちゃんは私にとってお兄ちゃんみたいなものだから」
「そっか」
陸くんの顔がちょっと曇った気がして、
「陸くん…嫌?」
そう聞いてみた。
「ううん。嫌な訳ないよ。ただ…」
「ただ…?」
「ちょっとヤキモチ」
あら…珍しく顔が赤くなった陸くん。