かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~

結婚式 当日




当日の朝。


お父さんが起きて来たのは、

私がもう式場に向かう直前で、


「あ、お父さん。おはよう。私もうそろそろ出るね。後で式場でね!」


そう挨拶して出ようとした。


そしたら、お父さんが、

「桃香!」と私を呼んだ。


「ん?何?」


お父さんの優しい眼差し。


「桃香。おめでとう。幸せになりなさい。
そして、おまえはいつまでも俺達の娘だからな。
陸くんも俺達の息子だし、2人の幸せを心から祈っているから。
絶対に幸せになるんだよ、桃香」


お父さんの笑顔…


「うん…」


そううなずくと同時に涙が零れた。



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