かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~

「…私ね、初めて話した日から…陸くんに惹かれてた…。
優しくしてもらったからだけじゃなくて…
初めてね、陸くんの笑顔を見た時から…
私の心臓はずっとね、ドキドキしっぱなしで…。
一緒にいるとどんどん惹かれていって…」


「…桃香さん」

「年上のオバさんだし、まだ彼とちゃんとケリつけてないけど…でも気持ちは本物だよ…?」


「桃香さんは、オバさんなんかじゃない。とっても可愛くて年下みたいな女の子だよ」


笑顔で、恥ずかしいセリフを簡単に言う…
ストレートなんだよね…陸くんって…

想いがすごい真っ直ぐで…


「…もう恥ずかしいこと平気で言う…」

「でも、本音だもん。好きだよ…桃香ちゃん…ううん。桃香」

「陸くん…私も…好き。大好きよ」


深く口づけられて、

でも優しくて、温かいキス。



「んふっ…」

「桃香…?」

「やっぱキス上手だよ…忘れられなかったもん…」


照れる私に、陸くんが優しく笑ってくれた。


「桃香…本当に大好きだよ…離さないよ」

「うん。陸くんだけの傍に居る!」

< 62 / 596 >

この作品をシェア

pagetop