かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
監禁
「俺も一緒に行こうか?」
健吾にケリをつけるって約束して家に帰る時、
陸くんはとっても心配そうにそう私に聞いた。
「ううん、大丈夫。ちゃんと別れてくるから。大丈夫。あとで連絡するね」
私がそう言うと、
笑顔で見送ってくれた陸くん。
私は陸くんが好き。
例え、陸くんが居なくても、もう健吾とは無理だけど、
陸くんが居るから、ちゃんと強くなれるし、別れられる。
私は、意を決して自宅に帰った。
たった1人の愛しい人だと信じてた人と、
一緒に生活していたわが家へと。
「もも、今日遅かったな!」
「…うん」
「どうした?なんかあった?」
「健吾今いい?」
「ん?相談か?」
優しい健吾の声。
優しい表情。
この幸せはホンモノだって、ずっと続くんだって信じてた。
でもニセモノだったんだよね…?
ねぇ…
健吾は、この後…
どう弁解する気?