かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
「何で?」
信じられなそうに聞く健吾。
「もう信じられない。それにね…もう気持ち冷めたよ…」
「そんな…嘘だよな。お前俺がいないと生きていけないって…」
「そうよ!そう思ってた!でも…健吾は私じゃなくてもいいんじゃない!」
私は健吾を睨みつけて言った。
「そんなことない!桃香がいるから、遊んだりできるんで…桃香だけが特別なんだ!」
「…もう遅いよ。私にはもう健吾を愛するの無理…」
「ごめん、本当に改めるから…もうしないから、今度だけ許してくれ…」
私は、また横に首を振った。
その様子を見た健吾は声を荒げた。
「嫌だ!絶対に認めない!」
大声で取り乱した健吾の顔は、今までに見たことない恐ろしい顔だった。
その瞬間、私をゾッと…何とも言えない恐怖感が襲った。