かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~


腕を力いっぱい掴まれて、引きずられた。


「桃香が俺の傍を離れるなんて許さない!お前は俺の女だ!」

「痛っ…やめて…」


ネクタイなのか何かで縛られた。

「やめて!嫌!」

「許さない!…お前…まさか…あのガキじゃないだろうな?」

「!?!?」

あのガキと言われて、陸くんの顔が浮かんだ。


「やっぱりそうか?あのガキと会ってからだよな、お前に変化があったの」

「違うわ!それに健吾にそんなこと言う資格ないじゃない!」

「許さないよ。誰にも渡さない!」


健吾は私をしばりつけて無理やり抱いた。



泣いても叫んでも、解放してはくれなかった。

健吾の想いがこんな強いなんて想像もしてなかった。



事が終わっても…健吾は私を解放してくれなかった。



縛られたまま。

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