かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
その後、私は、
持てるだけの身の回りのものをバックに詰めて、
陸くんと逃げるように家を出た。
「ごめんね…あの時一緒に行けば…それに、もっと早くに家に行けば良かった」
「…ごめんねは…私だよ…1人でケリをつけるって言っておいて…」
「ううん、俺が無理にでもついて行けば良かったんだよ」
辛くて苦しそうな陸くんの顔…
「そんな事ない。それにあの時…陸くんが一緒だったら…陸くんが何されてたかわかんない…」
「桃香…」
「あの人…普通じゃなかったから…怖かった…」
「…やっぱりごめんね…」
「陸くんは悪くないよ」