かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
「でもさ、良かったね」
ふっと、のんちゃんの表情が優しくなる。
「え?」
「1番辛い時、支えてくれる人が現れて…」
「あ、陸くん?」
「うん、年下とは思えない程、出来た男みたいだし」
「うん。どっちが年上だかわかんないよ」
「そりゃ桃、幼いからね(笑)」
のんちゃんがいじわるな顔で笑う。
「ヒドッ、大人だもん!」
「大人は自分を大人とは言わないよ(笑)」
「もう!のんちゃん!」
「あはっ、冗談、冗談!でもさ…」
「ん?」
「本当良かったよ、そのナイトくんいてさ…」
また優しい笑顔で笑うのんちゃん。
「のんちゃん…」
「じゃないと、桃…潰れてたよ。きっともう恋愛出来なかったよ」
「そうだね…。大切にしたい人だよ…すごく」
「うん、良かった。桃がその彼と出逢えて…」
のんちゃんの優しい気持ちが伝わってきて、
なんか温かい気持ちになって、
それと同時に、陸くんに会いたくなった…。