かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
「すごい剣幕だった…焦りまくってたよ。最初、病院って設定忘れてたみたい」
「…家帰ったら、縛ってた女が居ないんじゃ焦るよね…きっと」
「でも…怖いね…殺気を感じたもん。あの人おかしい…」
のんちゃんも恐怖でちょっと青ざめて見える。
そう…怖いんだ。
だって、まだ何も終わってないんだもん。
ただ…あの部屋から逃げてきただけだから…。
その後、のんちゃんは必死にいろいろ考えてくれた。
「やっぱり話しをするしかないよね。会社辞めるとしても…」
「そうだよね。狭い世界。どこで会うかわからないし…」
「うん、陸くんって子と付き合うならなおさらね」
私はその言葉に、深く頷いた。
そして、その後、私は自分に出来る行動を起こした。
まずは会社に電話して、退職願を郵送させてもらった。
健吾の顔を立てて、病気を理由にした。
でもそれだけじゃ、ダメ。
いつまでも健吾から逃げ切れない。
ちゃんと会って話をして、
きとんと別れないと…