かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
順平と会ったその日の夕方、
私は陸くんの腕の中に居た。
いつもの後ろから抱っこポーズ。
「本当に大丈夫なの?」
不安そうな陸くん。
「陸くん…ごめんね。心配かけてるよね」
「ううん。でも本当に別れてくれるかな?」
「うん。のんちゃんも順平も一緒だし、きっと大丈夫!」
「俺も一緒に居たい」
「ダメ…陸くんはダメ」
「何で?俺、そんな頼りない?」
不安そうな、悲しそうな顔…
「違うよ!そうじゃないの」
「でも…俺だって守れるよ!」
「わかってる!でも…私…私ね…」
不思議そうな顔をして私を見る陸くん。
だってそれは、私が泣いてたから…
「桃香…?」