かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
決着 -別れの時-
そして、日曜日。
私、のんちゃん、順平。
そして、真奈美。
私達は、4人で健吾が来るのをとあるカフェで待っていた。
真奈美を呼ぼうって言ったのは、のんちゃん。
真奈美は居づらそうに、下を向いて落ち着かない様子。
あ、来た。
健吾だ…。
久々に会う健吾は、ビックリする程に痩せていた。
「…桃香…」
「健吾…来てくれて、ありがとう」
「いや…」
健吾は気まずそうに目を逸らした。
「健吾、何も言わずに逃げて…ごめんね」
「……」
「でもね、私耐えられなかったの。だから…」
「桃香、ごめん。俺…酷い事したよな。浮気も…監禁も…」
健吾は、少し頭が冷えた状態だったのか、
素直に謝ってきてくれて、その言葉に嘘はなさそうだった。
こっちが下手に出たから…なのかな?
のんちゃんの提案で、
まずはこっちが逃げてしまったことを謝ったの…。
その方が、向こうも感情的にならずに済むだろうからって…。
「それでね…ちゃんと健吾と話さないといけないと思って…」
「お…俺も、俺もちゃんと話し合いたかった。ってか謝りたかった!」
健吾がやっと私の目をまっすぐ見た。