かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~
「ごめんね、真奈美ちゃん…。俺はいい加減な気持ちで、君を弄んだ」
「弄んだ?」
傷ついた真奈美の表情…
「セカンドでいいからって言われて、気軽な気持ちだった」
「…いつかは桃香より好きになってもらえるって信じてたのよ?」
真奈美の瞳からはもうたくさんの涙が溢れている。
「…俺、正直…真奈美ちゃんをセカンドでも彼女って思ったことない」
「どういうこと?じゃ…何?私は何だったの?」
「セフレ。都合よく出来るから…。それ以上の感情は…ぶっちゃけなかった」
冷たく淡々と言い放つ健吾。
「セフレ?佐藤遥たちと一緒って事?」
「うん。悪いけど…何の感情も持ってないよ」
健吾の冷たい言葉を聞いて、
真奈美は、大声で泣き始めた。
周りのお客さんが私たちのテーブルを見る。
「桃香…ね…断ってよ…桃香…私に健吾さんちょうだい!」
泣きながら、そう訴えてくる真奈美。
何それ?
健吾は…ものじゃないよ…