SECRET
「お待ちのお客様こちらへどうぞ」
「あ、はい」
私は少し離れた窓口で手続きをした。
助かった…
入国の手続きもどうにかしてごまかさなきゃ…
アメリカの空港につき、なんとかごまかせた。
怪しんでないよね?
先に到着していたスタッフさんたちと合流して、ホテルで細かい打ち合わせをした。
「レナちゃん」
「はい」
「部屋の鍵」
「ありがとうございます」
ひとり部屋かぁ。
なんか寂しいな…
スタッフさんは2人部屋なのに。
まぁ仕方ないか…
私は部屋に入って、ベッドに飛び込んだ。
「明日から撮影かぁ」
玄関のチャイムが鳴った。
「…はーいっ」
起き上がってドアを開けようとした。
すぐドアを開けちゃダメよ!
さっきヘアメイクさんに言われたんだった。
「どちら様ですか?」