SECRET


「えーっと俺は数学の…」


「数学!?」


意外すぎて驚いてしまった。



「なにか?」

「い、いえ」




数学の先生かい…!


「数学を教えていて、バスケ部の顧問をしている」


なーんだ…納得。




「クラスは3年C組…賑やかなクラスだよ」




笹原先生は勢いよくドアを開けた。





「おはよう!」



私は笹原先生について、教室へ入った。




「転入生だ」



笹原先生は黒板に私の名前を書いた。


「自己紹介を頼む」




「花野麗那ですっ…よろしくお願いします!」





「仲良くするように!席は…あそこに座ってくれ」


「はい」


笹原先生の指差した席に座った。



「ショートホームルームは終わり、授業に遅れないようになー」



笹原先生は教室を出て行くと同時にチャイムが鳴った。



< 3 / 98 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop