SECRET
「えーっと俺は数学の…」
「数学!?」
意外すぎて驚いてしまった。
「なにか?」
「い、いえ」
数学の先生かい…!
「数学を教えていて、バスケ部の顧問をしている」
なーんだ…納得。
「クラスは3年C組…賑やかなクラスだよ」
笹原先生は勢いよくドアを開けた。
「おはよう!」
私は笹原先生について、教室へ入った。
「転入生だ」
笹原先生は黒板に私の名前を書いた。
「自己紹介を頼む」
「花野麗那ですっ…よろしくお願いします!」
「仲良くするように!席は…あそこに座ってくれ」
「はい」
笹原先生の指差した席に座った。
「ショートホームルームは終わり、授業に遅れないようになー」
笹原先生は教室を出て行くと同時にチャイムが鳴った。