一番の笑顔
「そうだったんだ。
俺に嘘ついてるのかと思った。」
そうやって言う蓮を私はすごく愛おしく思えてしまった。
夜になり、弟の幸平くんも帰って来た。
「あれ?美憂ちゃんまだ居たんだ!ラッキー!」
そう言いながら幸平くんは私の隣に座った。
『幸平くんお帰り!今日泊めさせてもらうね!』
「まぢ!?全然いいよ!ぢゃあー。俺と一緒に寝る?」
幸平くんは私の顔を覗き込んできた。
すると…。
バシッ!
目の前に居た幸平くんが一瞬にして消えてしまい目の前に居たのは、蓮だった。
「おい!幸平!お前さっきっから美憂に何言ってんだろ。
俺に殺されたいのか?」
私はお腹を抱えて笑ってしまった。
そんな私を蓮と幸平くんは不思議そうに見ていた。
『幸平くん面白いー!
本当可愛いね。でもね?
そんな言葉じゃ女の子は騙されないんだよ?』
「えっ!?そうなの?
じゃあ、なんて言えばいいのかな?」
『少し照れ臭そうにしながら目を合わせないで今日は俺の隣で寝てくんね?って言った方が女の子はきゅんってくると思うよ?』
こんなアドバイスばかりしていると蓮が、
「おい、美憂ー。
幸平に変な事吹き込むのやめてくれよなー。
こいつただでさえ軽い男なんだからさ。」