一番の笑顔
久美の存在
蓮はずっと久美に話しかけている。
久美も顔が緩みっぱなし。
私はムカついて一言も話さなかった。
「おい。美憂。なんでさっきっから黙ってるんだよ。」
振り返り蓮は言った。
『別に。話す気分じゃないから。』
その場はとても気まずかい雰囲気になってしまった。
「あっ!じゃあ。気分転換に皆で仲良く散歩でもしに行こうよ!そうしようよ!」
気を使って蓮の友達の信太が提案した。
私は上着を羽織りとっとと外に出た。
「なんであんなに美憂機嫌悪いんだろうな?久美もそう思わねぇ?」
信太は私の後を追いかけるように走ってきた。
蓮と久美は二人きり。
「久美…。美憂ちゃんに嫌われてるのかな?なんかしちゃったのかな?」
蓮は慌てて、
「そんな事ねぇよ!あいつ根は良い奴だから。仲良くしてやって?」
蓮と久美は外で私と信太が待ってるのにも関わらず二人で話し込んでいた。