一番の笑顔
「やっと出てきたよー。お前等遅いよ。」
蓮と久美が二人で並んで歩いてる事にも更に腹が立ち
『信太くん。一緒に行こう?
あの二人は仲良くやってんだから二人の世界にさせといてやんなよ。』
信太は小走りで私の所にかけてきて私の歩調に合わせて歩いてくれた。
「おい!!美憂!お前さっきっからなんなの?久美はお前と仲良くなりたいって言ってんのにお前はなんなんだよ!」
蓮は私に怒鳴ってきた。
その横ではおどおどしながら蓮を一生懸命止める久美の姿があった。
でも私にはバレバレだ。
『なんで蓮に言われなきゃいけないの?
美憂が誰と仲良くしようが蓮には関係ない。
好き嫌いがはっきりして何が悪いっての?』
「蓮くん。もういいよ。
やっぱりあたし嫌われてんだよ。しょうがないよ。」
男って本当にばか。
なんでその女が演技してんの分からないの?
なんで私をせめるの?
私が悪いの?
「俺と仲良くしてたと思ったら今度は信太に手出すのかよ。
やっぱり夜やってる女とやってない女じゃこうも違うよなー。」