一番の笑顔
「あれは違う!ついカーッて
なっちゃって言っちゃった
だけで本当はそんな事
思ってない!美憂…。
俺も…。美憂の事が…。」
蓮が言ってる最中に私は
言葉を遮った。これ以上は
聞いちゃいけない気がしたから。
『それ以上は言わないで。
今、蓮ちゃんに何言われても
美憂信じれない。
だから美憂達もう終わりにしよう。
美憂の好きな人が蓮ちゃんで良かった。
美憂が初めて信用できた人が蓮ちゃんで良かった。
短い間だったけどありがとう。
さよなら。』
「ちょっ!美…。」
プッー。プッー。
蓮が何か言いかけていたけど
電話を切ってしまった。
自分から電話を切ったのに
涙が次から次へと溢れてくる。
『ぐすっ…。なんでよぉ。
どうして?好きだけじゃ
どうにもならないの?
もう辛い思いするのは嫌だ。
だから…、もう恋愛なんてしない…。』
その日、一晩中泣いた。
涙が枯れるんじゃないか
ってぐらいにないた。
でも、涙は枯れなかった。