一番の笑顔
「美優、仕事してたんだ。」
『してるよ。キャバクラだけどね。』
蓮からの応答はなかった。私は蓮に嫌われた。そう思った。
「お前なんでキャバなんてやってんだよ。」
『キャッチされたからノリでやったんだよ。てか、蓮ちゃんには関係ないじゃん。』
すると、蓮は悲しそうな声で
「そっか。」
しか言ってこなかった。
私は思い切って言った。
『美優ん家さ~、借金あるんだよね。それなかなか返せなくてそれでしょうがなくキャバやってんの。やりたくてやった訳じゃない。』
「…。俺もそれ一緒に払うよ。」
私は何を言ってるのか全く分からなかった。