どんな男に恋しちゃう?

地獄耳の私には はっきりそう聞こえた。 けど そんな顔は消えていて



「ケガはない?

では僕はこれで・・・」



そう言って男の人は嵐のように去っていった。私は呆然としながら立ち尽くしていた。





ギリギリ入学式に間に合った
私は遠くの方にいた親友の
雨宮恵留(アマミヤ メグル)
のもとへ走っていった。




「恵留~~~」



「李衣~~~」



私たちは暑苦しいはぐを皆様に見せてしまった。


「大丈夫?へんな奴に襲われ

なかった?李衣はかわいい

んだから1人で歩いたらダメ

だよ?・・・」


でたー!恵留のお説教!話し出したら時間がなくなる!


「あの~?恵留?時間が・

・・ないからね?そろそろ

やめてもらえませんか?」


その言葉を聞いて恵留はやっと止まってくれた。


< 2 / 7 >

この作品をシェア

pagetop