どんな男に恋しちゃう?
地獄耳の私には はっきりそう聞こえた。 けど そんな顔は消えていて
「ケガはない?
では僕はこれで・・・」
そう言って男の人は嵐のように去っていった。私は呆然としながら立ち尽くしていた。
ギリギリ入学式に間に合った
私は遠くの方にいた親友の
雨宮恵留(アマミヤ メグル)
のもとへ走っていった。
「恵留~~~」
「李衣~~~」
私たちは暑苦しいはぐを皆様に見せてしまった。
「大丈夫?へんな奴に襲われ
なかった?李衣はかわいい
んだから1人で歩いたらダメ
だよ?・・・」
でたー!恵留のお説教!話し出したら時間がなくなる!
「あの~?恵留?時間が・
・・ないからね?そろそろ
やめてもらえませんか?」
その言葉を聞いて恵留はやっと止まってくれた。