CROWN
私はボソッと呟いた
後から光輝にノート見せてもらえばいっか!
男にしては光輝、字、
綺麗だし!
『そっか。僕もサボりなんだ・・・!ところで話変わるんだけど・・・加奈ちゃんって彼氏・・・居るの・・・?』
憂咲君が私の顔を覗き込みながら言った
彼氏か・・・正直言うと凄く欲しい!!
でも、この人!って言う人がなかなか居ない・・・
現実は凄く難しい・・・
『私・・・彼氏は居・・・・・・』
キーンコーンカーンコーン・・・・・・!!
私の言葉を邪魔するかのように
チャイムが勢いよく鳴った
『あはは・・・そろそろ
行かなきゃ・・・』
私はさっきの事に少し脱力しながらも憂咲君に向かって、
作り笑いを見せた
『そうだね・・・』
次の瞬間・・・・・・
バンッ!!
屋上のドアが勢いよく開いた