ハニー*スパイス
いつの間にか、ふたりの体が密着するぐらい近づいていた。
ドアに手をついて、あたしの体を囲う岳さん。
近いよ……近いってば。
ゴクンッ
乾いた喉を潤そうと、唾を飲み込む。
「どっちも……。
岳さん、この部屋で女の人と何をしてるの?」
「子供は知らなくていいようなことだよ」
また子供扱い……。
「じゃあ! あたしが大人だったら、ここに入れてくれるの?」
「入りたい?」
耳元でそっと囁かれた。
その声がすごく色っぽくて……。
首筋のあたりがゾクリとする。