ハニー*スパイス
「岳さんっ」


ペシペシと岳さんの肩を叩く。


「岳さんてば!
もっ、モデルに欲情しないんじゃなかったの?」


「んー……」


と考え込む岳さん。


ニッといつもの意地悪そうな顔をすると。


「前言撤回」


そう言って、あたしの唇を塞いだ。



ブランケットはあっという間に岳さんの手ではずされて……


あたしはまた肌をさらす。



心臓がバクバク言ってる。


不安とか恥ずかしさとか……色んな感情がぐちゃぐちゃになって。


逃げ出したくなる。

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