あなたのことが、大好きでした・・・。

 11月頃になって、塾に新しい子が見学に来ると、同じ塾渇部活の友達である子から聞いた。

 何か、凄く嫌な予感が、私の頭をよぎった。

 私の嫌いな子であったということもあるけれど、なんかすごく嫌な感じがした。

 来て欲しくなかった。

 そして、私の予感は的中したんだ・・・。



 その日は、塾に行くのが憂鬱で憂鬱で仕方無かった。

 私が塾に行くと、その子はもう既に来ていた。

 当然ながら、その子は私のクラスであったBクラスを見学した。

 嫌で嫌で仕方なかったけど・・・・・・。

 そのとき・・・

「えっ!
 何でお前いるの!?」

 あなたは、心底驚いていたよね。
 
 でも、喜んでいるようにも見えたよ。

 嬉しかったんだよね。

 あの時は知らなかったけど、あなた達はずっと・・・。

 私は、何も知らなすぎたんだよね。

 でも、知らなかった方が幸せだったのかもしれないな・・・。
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