不器用で意地悪なアナタ【短】
揺れ動く心
キスの事件から一週間……
アイツとは気まずい状態で話すことはおろか目を合わせることもしなかった。
だけどアイツの態度はあたし以外にはごく普通だった……
相変わらず女の子とヘラヘラしていた。
今も同じクラスの利恵ちゃんとヘラヘラしながら話している。
利恵ちゃんは顔を真っ赤にして篠原の腕をバンバンと叩いていた。
篠原は笑顔で答えている。
チクチク……
いつもの光景なのに今日はなんだか胸が痛いしイライラしてくる……
きっと、ファーストキスを無理矢理奪っておいていつも通りにしているヤツがムカつくんだ……
あたしはそう思うことにした……
「和奈…?どうしたの?篠原くんのこと見てるの?
最近、篠原くんと話してないよね?
何かあったの?」
考えごとをしていたら美香に話し掛けられた。
「ううん。何もないよ…」
あたしは慌てて答えた。
「あたしと篠原はもともと嫌い同士だからね…
これが普通なの」
自分で言ってて苦しくなってきた。美香は心配そうな表情をしている。
「……ーそう?
なにかあるんだったら話してね?」
「うん」
美香は複雑な顔をしながらもこれ以上は篠原のことを話してこなかった…
アイツとは気まずい状態で話すことはおろか目を合わせることもしなかった。
だけどアイツの態度はあたし以外にはごく普通だった……
相変わらず女の子とヘラヘラしていた。
今も同じクラスの利恵ちゃんとヘラヘラしながら話している。
利恵ちゃんは顔を真っ赤にして篠原の腕をバンバンと叩いていた。
篠原は笑顔で答えている。
チクチク……
いつもの光景なのに今日はなんだか胸が痛いしイライラしてくる……
きっと、ファーストキスを無理矢理奪っておいていつも通りにしているヤツがムカつくんだ……
あたしはそう思うことにした……
「和奈…?どうしたの?篠原くんのこと見てるの?
最近、篠原くんと話してないよね?
何かあったの?」
考えごとをしていたら美香に話し掛けられた。
「ううん。何もないよ…」
あたしは慌てて答えた。
「あたしと篠原はもともと嫌い同士だからね…
これが普通なの」
自分で言ってて苦しくなってきた。美香は心配そうな表情をしている。
「……ーそう?
なにかあるんだったら話してね?」
「うん」
美香は複雑な顔をしながらもこれ以上は篠原のことを話してこなかった…