不器用で意地悪なアナタ【短】
「もうちょっと食えよ?
俺はもう少し胸がある方が好みだー」

「バカーー」

篠原は笑顔でバカなことを言っていた。

前はすごくイヤだったのに……


今はこんな憎まれ口も嬉しく感じてしまう……

「なあー和奈。俺のことも陸って呼んでよ?」

「…えっ。なんか恥ずかしいんだけど……」

「なあ~いいだろ?」

といいながらジリジリと近づいてきた。

近い~~

「わかったから~。
……り…ーくッ」

あ~恥ずかしすぎる~

こっそり、篠…じゃなくて陸を見たら陸も赤くなっていた。


「上出来~。和奈、気を付けて帰れよー」

そういいながら陸は頭をポンっとした。

陸の大きな手は暖かくてドキドキした…


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