不器用で意地悪なアナタ【短】

本当は前から好きだったと思う。

だけど、あたしにだけアイツは憎まれ口で嫌みばかりだったから嫌われてると思って、あたしはアイツを避けていた。


それであたしもアイツが嫌いだと思い込んだ。


それに、陸の周りにはいつも可愛い女の子達がいた。

いつも楽しそうにしてる陸を見ているだけでイライラして自信喪失してた。


想ってもムダだと思ってた。


だから余計にこの気持ちに蓋をして、高崎先輩に恋をしていると思い込んだ。


今思うと高崎先輩が、いくら他の女の子といても胸が痛くなったり苦しくなったりしたことがなかった。


ただ、羨ましいとしか思わなかった。