不器用で意地悪なアナタ【短】
どのくらい時間がたったんだろう……


慌てて美香がやってきた……


もちろん陸達は、とっくにどこかへ消えていた。


「和奈ー遅くなってゴメ……ー??

一体どうしたの??」


美香が驚いた顔をしていた。

泣いているあたしをみて美香が辛そうな顔をしている。

「り……ーく…が…」

「えっ?篠原くん??
篠原くんがどうかした?」

「綺……麗…な女の…人と歩いてた……。」

「ええ??!
でも彼女かどうか分からないじゃん?」

「多分彼女じゃ…ないかな……?
だっ…て…かなり親密そうに見えたし……」

「……でも聞いてみないと分からないよ…?」

「そんなこと聞けないよ……」

そんな自分の首を絞めること……

「和奈……」


「あたし、陸を諦める……」


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