不器用で意地悪なアナタ【短】
やっぱり陸がわからない…

そんな悲しそうな目をすることがわからない…


陸は、年上の彼女さんとラブラブで幸せなんだよね?


なんであたしのことを気にするの?


疑問は沢山あったけど臆病なあたしは何1つ聞くことが出来なかった……


そしてあたしは最低なことを陸に言ってしまう…。


「アンタには関係ないでしょ?
アンタとはもう話したくないし、関わりたくないだけ……」

最低な言葉にあたしは泣きたくなった…

とてもじゃないけど陸のことは見れなかった…


「わかった……
もうお前には関わんない…」

低くて冷たい声だった。

初めて聞いた声だった…



陸はゆっくりあたしの腕を放し、準備室から出て行った。



あたしはその場で泣き崩れた……


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