不器用で意地悪なアナタ【短】
なんか途端に緊張してきた。


こんな風に話すことは久しぶりだったから…


あたしは思い切って病室の扉を開けた。

陸は既に起き上がり、顔色もだいぶ良くなっていた…


陸が無事で良かった…


なんだかあたしは胸が一杯になった…


「和奈……」

陸のあたしを呼ぶ声が久しぶりで涙がでてきそう…

「もう大丈夫なの?
頭痛は?」

「思ったより軽かったみたいだ。頭の打ち所がまだいい所だったらしい……

頭痛は少しするけど薬を貰ったから少し良くなってきた……」

「そう…良かった…」

「………ー」

当たり前だけど、やっぱり気まずい…




「ところでお前、なんでここに来たんだ?」


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