不器用で意地悪なアナタ【短】
「本当にごめんね」

あたしは両手を合わせて謝った。


「いいやー。許せねーよ」



やっぱりそうだよね…


あたし我ながらヒドいことしたと思う…

あたしのことなんてもう見るのもイヤだろうな…


そんなことを考えてたら涙が溢れてきた。


でも、謝ることだけ出来たんだからヨシとしなくちゃ…



「お前が俺のこと『好き』って言ってキスしてこないと許せねー」

そういって陸はニヤリと笑った。

ええっー?!

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