アカネ雲
「先生? オレの担任ともしかして
 知り合い?」




「ど、どうして?」




何、驚いてんだ?
知られちゃマズイのか?






「いや・・・
 朝、話てんの 聞こえちゃったから」





「そっか。
 小嶋先生とは高校が
 一緒だったんだ。」





「なーんだ、やっぱそっかー
 高校とか大学とかの知り合いかと
 思ったよー。」






「良かったなぁ、先生!
 気軽に話せる 先生が来て・・・」






「ココって おじさん おばさん
 多いしさっ」





「バカ!おじさん おばさん・・・
 って 聞かれたら 怒鳴られっぞ!」








「なぁ、瑞樹・・・
 俺たち 付き合ってたんだ・・・」





は? オレに言うことかよ・・・
オレ 間違いなく ここの生徒だし・・・





しかも、コッチから聞いてねぇし・・・





「先生、オレに言ってもいいのかよ
 そんな話・・・」







「まぁ、もう昔のコトだし
 お前がペラペラ そんな話
 すると 思えないしな・・・」







だからって・・・




オレに何て言わせてぇんだ?
つーか、何て言えばいいんだ?









< 4 / 10 >

この作品をシェア

pagetop