大好きです、先生。



「体温はかっておくわね」


保健室の先生である柏木先生はそう言った



とっても優しい雰囲気の女のベテラン先生だ



ピピピピ…



「あらら…38.2゚Cだわ。体も辛いはずね」



そう言うと柏木先生は手際良く美緒のおでこに冷えピタを貼った



「平崎先生、後は私が見てますから大丈夫ですよ」



柏木先生にそう言われ、本当は美緒が目覚めるまで側に居てやりたかったけどまだ他のクラスの授業もあったため戻ることにした



「柏木先生。こいつろくにご飯食べれてないみたいなんで、起きたらしっかり食べさせてやってください。それから、帰りは俺が送ります」



「わかりました。平崎先生は優しいんですね」



優しい…か



俺自身何でそんなこと言ったかわからない



ただ1つ言える事は、美緒だからだって事



別にひいきしてるつもりは無い



自然と美緒の事が心配になって世話焼いてしまうんだ


でも他の生徒の事もあるから気を付けないとな…



俺は自分に強く言い聞かせ


「後はお願いします。また迎えに来ます」



保健室を後にした




【先生SIDE END】






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