大好きです、先生。



ん……



なんだかおでこがひんやりしてて気持ちが良い



「………ここ、どこだろ」



「あら、目がさめた?あなた教室で倒れたから平崎先生が保健室まで運んでくれたのよ。」



あたしが教室で倒れた…?!



しかも平崎先生が運んでくれたなんて



あたしは有り得ない事実にびっくりして起き上がったけれど…



「いたたた……」



尋常じゃないくらい頭が痛い



「あなた凄い熱があるんだから大人しく寝てなきゃだめでしょ」



そう保健室の先生に言われてあたしは大人しくベッドに戻った



確か名前は柏木先生だったな



「それから、はいこれ食べなさい」



そう言ってあたしに手渡されたのはジャムパンとクリームパンだった



「平崎先生に言われたのよ。あなたがご飯をろくに食べないからなんか食べさせておいてくださいってね。でも何にも作る場所と材料がないから購買で買ってきたパンになっちゃったけど」



ごめんなさいねと言う柏木先生にあたしはありがとうございましたとだけ言ってジャムパンの袋を開けた



それにしても、平崎先生はなんであたしをここまで構うんだろう…



ふと時計に目をやると1時になろうとしていた



あたしどれだけ寝たんだろ



でもまだ眠たいなぁ



あたしは開けたジャムパンを1口も食べずにまた眠ってしまった






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