-towani-
「立花さん!!」
「?」
あたしは呼ばれたから行ったら、
いきなり椅子に座らされた。
「????」
「せっかくのお祭りなんだからさっ
女は可愛くなってなんぼってね」
鏡越しに笑顔を見せた木下さん。
「って事で!!
今日は思いっきり
立花さんを可愛くさせるぞ!!」
「えっ!!??」
「はいはーい。
何も言わないの。
立花さんには拒否権がありません」
「えっえぇ!!??」
するとアイマスク(?)
見たいなものをされて
何されてるのかわからなくなった。
聞えるのは、
「わー立花さん髪綺麗。」
「長いよねー」
みんなの声。
「??」
時々耳のあたりや、
首元に熱を感じた。
「出来たよ梓ぁー」
「わかったぁ」
アイマスクを外されても、
あたしの前には鏡が無くて
今あたしはどんな髪型になっているのか
わからなかった。
その後には、
広瀬さんがあたしの前に立って、
笑顔を見せた。
「佐喜上手いじゃん」
「でしょー??」
「んじゃ立花さん、
また目ぇ瞑って」
素直に瞑ると、
顔に何かがついた。
って言っても何かの液体とか、
ドロドロのものじゃない。
何だか分からないもの。