-towani-




教室の中でしている

お菓子の袋詰めの作業は、

一段落して、

けっこう多めに作ってしまった。




ヨーヨーも、

減りが少ないから作らなくてもいい。


ポップコーンも何気に売れてる。


フランクフルトは男の子に人気みたいで、

一気に何本も買っている人もいた。









「洸様」

声がした方向を見ると、

巧さんがいた。


「お久しぶりです」

「……はぃ」


何で、

ここにいるんだろう…。


今日は、

高校生しか入れないのに……。




「何ですか…」

巧さんは両親の執事で、

あたしの監視役。


「今月の入金の方が完了いたしました。

私は今日から

お父様方の方に戻りますので」


「わかりました」


そんな事、

いちいち報告しなくてもいいのに…。




あたしがそぅ言うと、

巧さんは学校から出て行った。













「立花、手伝ってくれない?」


あぁあたしはやっぱり、

みんなの周りが大好きだ。


「はいっ!!」



「これ簡単だからさー

金額聞いて、これ渡して―――」




あたしの、

幸せの初まりでした。



でも、

幸せだけじゃないの。





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